DEVELOPMENT SNAPSHOT #62 — 小麦の先に、ウールがある:飼料でつながる生産

Contributed by: Takeshi Miyaoka on 木曜日, 10月 22 2026

Last modified on 木曜日, 10月 22 2026

畑の小麦が減ったら、困るのは食卓だけでしょうか。Ashwind Chronicleの開発用データには、小麦から飼料へ、飼料からウールへと続く原料のつながりがあります。今回は既存の資源画像3点と、ウール100を例に、その途中をたどります。

小麦は、食べ物で終わらない

ゲームで使用する小麦の資源画像。今回の画像は既存のゲーム素材で、実際の生産画面や新しく追加した画面ではありません。

現在の資源マスターでは、小麦は基礎食糧であり、飼料の原料にも指定されています。一つの資源を見るとき、直接食べる用途と、その先の生産を支える用途を分けると、畑の見え方が少し変わります。

飼料という、小さな中継点

飼料の資源画像。穀物と野菜を、畜産につなぐ素材です。

飼料1に設定されている直接原料は、小麦0.25と野菜0.10。飼料20なら、小麦5と野菜2に相当します。これは現在のレシピ係数を掛けた説明例で、実際のセーブで一日に生産した量ではありません。

飼料を増やすには、小麦だけでなく野菜も見ておきたい。出力だけを眺めるより、入口を二つ確かめるほうが、足りない理由へ近づけます。

ウール100の手前にあるもの

ウールの資源画像。畑から始まるつながりが、繊維素材へ届きます。

ウール1の直接原料は、水0.15と飼料0.20。ウール100なら、水15と飼料20が必要になる計算です。その飼料20の内訳を一段さかのぼると、先ほどの小麦5と野菜2が現れます。

確認する段階出力の例その段階の直接原料
飼料づくり飼料20小麦5・野菜2
ウールづくりウール100水15・飼料20

この二行は別々の生産段階です。ウールづくりの際に、飼料に加えて同じ小麦と野菜をもう一度投入する、という意味ではありません。また、水15はウール段階だけの数字で、小麦や野菜を育てる段階まで含めた総使用量ではありません。

矢印は、瞬間移動ではない

生産処理には、予約した原料と出力を対応させる実装があります。同日に生産したロットを、その日の次の生産へそのまま投入することも拒否しています。ですから、このつながりを『一日のうちに小麦がウールへ一気に変わる』という紹介にはしません。実際の供給には、在庫・設備能力・原料の確保など、ほかの条件も関わります。

今回確認したのは現在のマスターデータと生産コードです。係数は開発中の調整値で、連鎖全体のプレイ結果を新たに実測したという発表ではありません。それでも、畑の先に牧場があり、その先に素材があると考えると、備蓄や供給先を選ぶ一手に物語が生まれます。

収穫が減る仕組みは#61の災害と収穫、保管する量と場所の違いは#60の倉庫で紹介しています。

ダウンロードページで、現在公開されているファイルと開発状況を確認する。未公開の場合は、次の開発者ブログもあわせてお楽しみください。

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