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ETRM統合パッケージソフト(PoRisk)とは

重要性が増すエネルギー取引におけるリスク管理

 歴史的に欧米で先行してきたエネルギー取引の自由化ですが、日本国内においても電力、ガスの自由化が始まり、本格的な価格競争が始まりつつあります。
 このような背景に伴い利益の不確実性が高まる中、日本のエネルギー業界においても、エネルギー取引におけるリスク管理の重要性が増してきています。
 一方で、これらの不確実性の問題に対応するため、日本よりも取引市場が先行している欧米では、エネルギー取引のリスクマネジメントをするための、専用のパッケージソフトの導入が進められており、近年においては日本市場においても、同様のリスク管理が必要と考えられてきています。

新設が進む日本の風力発電設備

 またそれと同時に今後はビジネスを進めていく上で、価格競争以外にも新たな不安材料との直面にも対峙しなくてはならなくなるリスクも考慮していく必要があります。
 例えば、発電量が安定しないことを理由に、積極的な活用が敬遠されていた太陽光発電や風力発電といった自然エネルギーについても、競合他社との差別的な戦略リソースとして取り込む必要がでてくるかもしれません。
 それ以外にも需給計画の細やかな変更や、時間帯別の複数の価格プランの機動的な組み合わせ、または自然エネルギーのみのサービスプランの提供といったような、多様化したサービスの提供が顧客から求められることも予測されるでしょう。
 このような複雑化する経営環境の中、今までのおおよその感覚や勘といった不確実性の高い判断材料によって、重要な経営判断を的確且つ迅速に下すことは、ほぼ不可能になってくると考えられます。
 言い換えれば、客観的な数値に基づきシステムによって算出される値が重要な要素であり、俗人化されない高度化された統合的なリスク管理システムが、他社と競争するうえで必要とされる時代が来ているといえるのではないでしょうか。

ローカライゼーションの必要性

 ところで話は変わりますが、パッケージソフトは広く同じものを複数のユーザに使用してもらい、導入コストを下げるというその特性上、今までの業務をパッケージソフト(共通の仕様)に合わせなくてはなりません。またこれから始めるような新規の業務であっても、パッケージソフトの作法や仕様に従った使い方をする必要があります。
 欧米におけるパッケージソフト化されたETRMシステムの代表例としては、AllegroOpenlinkといったものが有名ですが、これらは海外製のパッケージソフトであるがゆえに、日本のユーザが使用する場合には言語や文化の違いといった、いざ利用しようとしたタイミングである程度のギャップを許容する必要があるといえます。
 文化の違いとして例を挙げれば業界は異なりますが、金融業界においては、エンドユーザが自らプログラミングを行い、ツールを開発して取引を自動化するなど、単にパッケージを利用する側のエンドユーザでさえも、自らが開発者としてパッケージに機能追加を施し改造する程度のレベルのスキルを保有しているのが実情です。

専門的で難解な英語のドキュメント

 当然、海外のパッケージソフトベンダは日本のユーザに対しても同様のスキルレベルを求めてきますので、機能も操作も自由度が高い代わりに、技術的には高度で難しく、ITリテラシーがあまり高くないユーザであれば、パッケージソフトを「使う」のではなく、パッケージソフトに「使われて」しまうことも十分考えられます。

 こういった例えはあまりよくありませんが、これは軽自動車しか運転したことのない人に、F1のスーパーカーをいきなり運転させるような状況によく似ています。もちろんF1のスーパーカーが運転できなければ、世界規模での競争には勝てないかもしれません。しかし「勝つこと」も大事ですが、同様に「負けないこと」もやはり大事ではないでしょうか。
 つまり、ほとんどの機能を有効に動かすことができない、高価なF1スーパーカーを使用して不用意な事故を起こすのであれば、使い慣れた軽自動車のほうが良いタイムが出るだろうし、コスト的にもお得とは思いませんか?

 そして、海外の良い部分を自分たちの中に取り入れて、必要な部分だけを誰もがコンパクトに簡単に使いやすくするというアプローチは決して後ろ向きなアプローチではないと私は考えています。それは漢字に始まり、古来より我々日本人の得意とする文化であり、ストロングポイントなのではないでしょうか。
 そういった意味で、今回ご紹介したETRM統合パッケージソフト(PoRisk)は、日本のライトユーザ向けに必要な機能だけを、コンパクトに使いやすくまとめた作りになっています。
 仮に、もし皆様がPoRiskの機能紹介を見て「難しい」と感じられたのであれば、海外パッケージの導入は、それこそ「難しい」かもしれません。参考の一助としてでも結構ですので、こういった観点からも、一度PoRiskをご利用頂ければ幸甚です。

PoRiskの入手方法

 ここまで記事をお読みいただき誠にありがとうございます。現在、Vector様にてソフトウェアの無料配布を実施しています。機能は限定されますが、無料ですので是非この機会にお気軽にお試しください。
 ご意見をいただければ、機能追加やカスタマイズ等のアップデートにも柔軟に対応したいと考えております。末筆ではございますが、皆様のビジネスの成功を心よりお祈り申し上げます。

PoRiskのインフラストラクチャ

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 PoRiskの各ツールには、クラウドにデータを保管する機能があります。この記事では、このデータ保管機能について簡単に説明いたします。