DEVELOPMENT PLAN #81 — 福祉の財布をつくる:賃金に課す社会保障税

Contributed by: Takeshi Miyaoka on 水曜日, 11月 04 2026

Last modified on 水曜日, 11月 04 2026

この記事は、これから開発したい内容を紹介する構想の記事です。ここで紹介する仕組みはまだ実装していません。内容は検討中で、実装までに変わる可能性があります。

今日の開発では、福祉の制度を 1 つも研究していない国では福祉の予算を設けないようにし、国家予算の歳入・歳出の内訳を円グラフで見られるようにしました。福祉にお金を出せるようになった次に考えたいのは、そのお金をどこから出すかです。今夜は、研究の一覧にありながらまだ動いていない「社会保障税」を、福祉の給付のための別の財布として形にする構想を紹介します。改善項目 TAX-012 に構想として追記しました。

今の状態:研究できるのに、税目として出てこない

研究の福祉の分野には「社会保障税制度」があり、所得税制度と失業給付制度の後に、60 日で研究できます。ところが税制の仕様では社会保障税は「未対応の税目」で、税制政策画面には研究済みでも表示しません。税率の調整に並ぶのは、人頭税・個人所得税・法人税・固定資産税・相続税・贈与税・消費税・関税の 8 つです。

画像1:開発中のデバッグビルドで、検証用に税目をすべて研究済みにした状態の税制政策画面(10 月 31 日の開発版)。社会保障税の行はありません。

一方、福祉の給付(医療・高齢者介護・障がい者・児童・生活保護・就労支援の 6 制度)は、「歳入 × 福祉の予算率」で決まる福祉の予算の範囲で、国庫から支払っています(#66)。

何を面白くしたいか

今は、福祉の給付を増やしたければ、他の分野の予算を削るか、税を上げて国庫全体を太らせるしかありません。しかも失業が増えて給付が一番必要な時期は、たいてい税収も落ちる時期です。「平時に積み立てて、苦しい時に払う」という、社会保障らしい手触りがゲームの中にありません。社会保障税を、福祉のためだけに貯まる財布として導入できれば、税率をどこまで上げるか、いつ使うかという新しい判断が生まれると考えています。

構想 1:賃金に課す 2 つの率

研究を終えた国では、税制政策画面の直接税に「社会保障税」の行を加えたいと考えています。ほかの税と違い、率は 2 つです。

  • 被用者負担:働く人の賃金から、支払いの時に天引きします。
  • 事業者負担:同じ賃金を払う事業者が、事業の勘定から払います。
  • 課税の対象:家計へ実際に支払われた賃金だけで、配当などは含めません。初期の率は 0% で、ほかの税と同じく翌日 0 時から施行します。

税収の内訳の円グラフには「社会保障税(勘定へ)」として別の色で出し、どちらの負担がどれだけかを並べます。事業者負担は人件費として設備の利益を下げ、被用者負担は可処分所得として生活水準を下げる、という代償も同じ画面で見えるようにしたいと思います。

構想のモック(開発中の検討案)。数値は説明用の例で、実際のゲームの値ではありません。

構想 2:福祉の財布「社会保障勘定」

社会保障税の税収は、一般の国庫とは分けた「社会保障勘定」に入れることを考えています。6 制度の給付は、まず勘定の残高から払い、足りない分だけを今までどおり福祉の予算(国庫)から払います。勘定から払った分は、福祉の予算の残りを減らしません。

福祉政策のページの上段には、勘定の残高を「給付の何日分」で示したいと考えています。例えば残高 1,128 ARC、給付が 1 日 6.1 ARC なら 185 日分です。景気が悪くなって失業が増えた月は残高が減り、持ち直すとまた積み上がります。残高が 30 日分を切ったら、ここで知らせます。

構想のモック(開発中の検討案)。線と数値は説明用の例です。

実装の段取りと、他の仕組みとの関係

順番は、(1) 研究後の税目の表示と率の予約、(2) 賃金の支払い時に被用者・事業者の負担を同じ取引として記録、(3) 社会保障勘定の保存と、福祉の給付での充当、(4) 税制政策画面と福祉政策の表示(日英)、を考えています。同じ日を計算し直しても勘定が二重に増えないこと、税収の合計と勘定に入った額が一致することを試験で確かめます。

「給付を勘定から先に払う」部分は、今の福祉の仕様(給付は国庫から支払う)を変えることになるため、採用する時に仕様を見直します。税の重さは雇用や設備の増設(#72)、政務官の予算案(#71)にも跳ね返るので、率を上げすぎると経済が冷える、という釣り合いを作りたいと考えています。

ご意見をお聞かせください

社会保障税は、働く人と事業者で負担を分けられる方が面白いでしょうか、それとも率は 1 つで十分でしょうか。また、勘定の残高が余った時に、ほかの分野へ回せるようにするべきか、福祉だけに使える方がよいか、感想をいただけると参考にします。

画像1は開発中のデバッグビルドを検証用の手順で撮影したもの、画像2・3は構想のモック(開発中の検討案)です。数値は説明用で、実際のゲームの値ではありません。

今朝の記事:DEVELOPMENT SNAPSHOT #80 — 政務官に任せれば登録まで:内政管理の案のカード

福祉の予算と 6 つの制度:DEVELOPMENT SNAPSHOT #66 — 福祉の予算を6つの制度へ配る:就労支援と高齢者介護

前回の構想:DEVELOPMENT PLAN #79 — 足りなくなる前に知らせる:物資の需給の見通し

ダウンロードページで、現在公開されているファイルと開発状況を確認する

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