DEVELOPMENT SNAPSHOT #66 — 福祉の予算を6つの制度へ配る:就労支援と高齢者介護
- 月曜日, 10月 26 2026
- 投稿者: Takeshi Miyaoka
- 表示回数 12
福祉にお金を回すと決めたとき、そのお金は失業者の生活にも、障がいのある人の暮らしにも、職業訓練にも行き渡るのでしょうか。これまでの福祉は制度ごとに給付額を決めるだけで、予算が足りなくなると、どの制度の給付が止まるのかは画面から読めませんでした。
今回の開発で、国の福祉の予算を「6つの制度の給付の上限」とし、その中で制度ごとに配分する仕組みに作り直しました。あわせて、生活保護から就労支援を独立させ、新しく高齢者介護の制度を加えています。内政管理の福祉政策の画面も、この考え方に合わせて組み直しました。
開発中のデバッグビルド(2026-10-25)で検証用に撮影した、風守りの諸邦の福祉政策画面。左上が福祉の予算、その下に6つの制度が閉じた状態で並びます。数値は調整中のもので、今後変わる可能性があります。
予算は「上限」、配分は「割合」福祉の年次予算は、明示した上限がなければ「年間の歳入×予算率」で決まります。画像では予算率が歳入の5%で、年612 ARCです。これを医療・障がい者・児童・生活保護・就労支援・高齢者介護の6制度へ、割合で配分します。配分の合計は100%までで、配り残した分は支出しません。足りない制度へ自動で回すこともしません。
ある制度の給付がその制度の配分を超えるときは、その制度の中だけで同じ比率で減らします。生活保護が足りなくなったからといって、障がい者制度の給付まで削られることはありません。どの制度を優先するかは、配分の割合でプレイヤーが決めます。
中央の「制度ごとの予算(年)」は、塗りが給付の見込み、枠が配分です。画像の状態では、障がい者制度の見込みが年19,546に対して配分は204、生活保護は42,158に対して204しかありません。右下の注意欄には「生活保護制度は年の配分を約1日で使い切る。その後は給付しない」と出ます。5%の予算では制度の給付がほとんどまかなえないことが、施行する前に分かるようにしました。
配分を一度も保存していない国(AIが動かす国を含む)は、研究済みの制度へ均等に配分した状態として扱います。古いセーブデータは、直近30日に実際に支給した額の比で配分を初期設定します。
就労支援を生活保護から分けるこれまで生活保護の中にあった再就職の支援を、独立した就労支援制度にしました。対象は求職中の失業者と職業訓練の登録者で、生活保護を受けているかどうかは問いません。職業訓練の補助と求職支援を1人1日の額で決め、同じ人に両方は重ねて支給しません。
同じビルドで就労支援制度を開いた状態。配分33%(年204 ARC)に対して給付の見込みは年4,015 ARCで、「約18日で使い切る」と表示されています。
効き目は、前日に実際に支給できた割合で決まります。全額を支給できていれば職業訓練の日数を最大10%、別の職種への求職の日数を最大20%短くします。研究を終えただけで配分が0%なら、効果はありません。お金を出した分だけ、人が早く仕事に戻る仕組みです。
高齢者介護と、介護で働けない家族新しい高齢者介護制度は、65歳以上の人口に地域ごとの要介護率(初期値20%)を掛けた人を対象にします。年齢は以前の記事で紹介した5歳刻みの人口から按分します。障がい者制度の対象と重なる人は障がい者制度を優先し、二重には支給しません。
この制度には、もう1つの役割があります。要介護の人が1人いると、家族の0.2人分が介護のために働けないとして、その地域の労働力から差し引きます。この控除は雇用のすべての計算に入ります。高齢者介護の給付を前日に満額支給できていれば控除はなくなり、介護をしていた家族が仕事に戻ります。福祉の予算が、そのまま働き手の数に返ってくるようにしました。
高齢者介護は医療制度の研究を前提とする研究で、画像の国ではまだ未研究です。未研究の制度も、説明と設定は開いて確認できますが、編集はできません。
つまみを動かして、翌0時に施行次の画像は、生活保護の配分を43%に上げ、失業給付率を50%から55%に上げた下書きです。
同じビルドで2件の変更を下書きした状態。福祉の支出は1日180.05から191.59へ、日次の収支は−198.92から−210.46へ。未配分の1%(年4 ARC)は支出されないことも注意欄に出ています。
右上には、変更前と変更後の福祉の支出・国の収支・受給者・未支給が並びます。注意欄は「赤字が広がる(福祉の支出+11.54/日)。財源は税制で」と知らせます。下書きはすぐには効かず、「翌0時に施行予約」を押すと、次のゲーム日の0時の経済処理で施行されます。財源の手当てには、前回紹介した税制政策の画面を使います。
今回の画像と数字について画像はすべて開発中のデバッグビルドを検証用に撮影したものです。下書きの配分や給付率は、画面の確認のために撮影用の手順で設定しています。国名・制度の初期値・要介護率・控除の人数はいずれも調整中で、現実の福祉制度や統計を表すものではありません。
年齢別の人口の計算:DEVELOPMENT SNAPSHOT #53 — 年齢まで動く人口:五歳階級と出生・死亡の月次計算
国の予算の組み方:DEVELOPMENT SNAPSHOT #46 — 1月から始まる予算会議、翌年へ残す余力
前回の記事:DEVELOPMENT SNAPSHOT #65 — 税率を動かす前に5年先を見る:税制政策の健全度と改革プラン
