ようこそ! Happa, Anonymous 木曜日, 10月 29 2026

DEVELOPMENT SNAPSHOT #69 — 両替商が銀行になる日:預金・公定歩合・国債

国の予算を組み、税率の先行きを見て、福祉に配る。ここまでの開発で、国のお金の「使い道」はかなり見えるようになりました。一方で、事業者が稼いだお金はそれぞれの手元に置かれたままで、国がお金を借りる相手もいませんでした。

今回の開発で、お金を預かって回す仕組みを一続きで加えました。リージョンごとの両替商と事業者の預金、研究で解放する銀行、国が決める公定歩合(FIN-013)、預金が集まった両替商が自分で銀行を建てる流れ(FIN-014)、そして銀行が引き受ける国債(FIN-011)です。

開発中のデバッグビルド(2026-10-28)で検証用に撮影した、風守りの諸邦の国家分析「経済統計」。左の通貨の欄に公定歩合の行が加わり、−・+で手で決めた3.25%が表示されています。数値は調整中のもので、今後変わる可能性があります。

まずは両替商:事業者の余ったお金を預かる

新しいゲームを始めると、人口のあるリージョンごとに両替商が1つ置かれます。両替商は銀行ではなく、商人の個人です。預かった現金はすべてその人の口座に置いたまま手元に持ち、貸し出しはしません。預かれる額の上限は、国の1人あたり年間所得の100倍で、月初に見直します。

預けるのは民間の事業者です。月初に、手元資金のうち運転資金(標準の日次費用の30日分)を超える分の半分を預け、手元資金が14日分を下回った日には14日分に戻るまで引き出します。慎重な事業者は同じリージョンと陸路で隣り合うリージョンの預け先へ分けて預け、そうでない事業者は提示金利の高い1か所にまとめます。事業をたたむときは、先に預金を全額引き出します。

預金は現金の置き場所が変わるだけで、お金を新しく生み出すこと(信用創造)はしません。国全体のお金の量の集計も変わりません。また、ゲーム開始時の事業者の手元資金は約14日分なので、預け入れが始まるのは事業者が利益を積み上げてからです。

公定歩合:預金と国債の金利の基準

預金金利の基準になるのが、国ごとの公定歩合です。金融政策制度を研究するまでは年3%に固定で、研究後は国が0.25%刻みで0.5%〜15%の間で決められます。

手で決めていない国は、月初に生活必需品の物価指数を前月と比べ、年率に直した上昇が3%を超えれば0.25%上げ、1%を下回れば0.25%下げます。2%を目安に上下1%の幅なら据え置きです。AIの国もこの自動調整で動きます。

利用者は国家分析の経済統計で−・+を押して手で決められ、決めた後は自動では動きません。冒頭の画像は手で3.25%に決めた状態で、「手で決めた値。『自動』で物価に合わせた調整に戻ります。」と表示されています。両替商と銀行が示す預金金利は、この公定歩合を基準に月初に見直します。

銀行制度:国営銀行と民間銀行

研究の金融の分類に「銀行制度」を加えました(前提は中央銀行制度、期間60日)。研究すると設備「銀行」を建てられます。銀行の専用の絵ができるまでは、官庁舎の絵を仮に使っています。

国が建てた銀行は州ごとの国営銀行になり、初めて完成したときに国庫の現金の10%を出資して資本金にします。最低準備率は10%、自己資本比率は8%で、資本金の12.5倍まで運用できます。預かれる額は1基あたり両替商の10倍です。民営の銀行設備がある州には民間銀行が開業し、どちらも両替商と同じく事業者の預け先の候補になります。

預金が集まった両替商は、自分で銀行を建てる

銀行制度を研究した国では、預かり残高が上限の80%以上になった両替商が、その時点で銀行の建設を始めます。判定は毎日0時の設備の完成と同じ処理の中で行い、研究が終わった直後に条件を満たしている場合も、ゲームの途中で80%に達した場合も扱います。

同じビルドの建設画面。レクスの両替商が始めた銀行の建設が、建設予約の7番目に「民間・両替商」として並んでいます。右の詳細では、この地域の銀行が民営0基から1基になることと、要求工房2が示されています。

建設先はそのリージョンの州都で、国の工房を使い、建設の列の最後に入ります。利用者は他の予約と同じように並べ替えられますが、取り消すことはできません。国の予算は使わず、建設費は事業を始めるときの開業資金と同じ仕組みで、着工時に両替商の主人へ用意され、完成時に工房の持ち主である国の国庫へ支払われます。

建設中も両替商は預金の受け払いを続けます。完成すると民営の銀行設備が1基増え、両替商は同じ主人のまま民間銀行になり、預金をそのまま引き継ぎます。資本金は預かり残高の8%です。そのリージョンには新しい両替商は置きません。なお、この民間の建設は国営の増設の予定には数えず、設備を見るの一覧では「民間予約+1」として分けて示します。

国債:予算画面から銀行に引き受けてもらう

銀行ができると、国はお金を借りられるようになります。年度予算編成の画面に国債の欄を加え、発行額と償還までの年数を決めて発行できるようにしました。

同じビルドの年度予算編成。10,000アークの国債を発行した後の状態で、国債の残高10,000、今後1年間の元利払い350、今発行できる国債3,320.73、新規発行の利率5.00%が並んでいます。

発行の上限は、「借入残高が年間税収見込の60%以内」と「今日から1年間の元利払いが年間税収見込の20%以内」の厳しい方です。引き受けるのは同じ国・同じ通貨の国営銀行と民間銀行だけで、1行あたり、準備率と自己資本比率を守った余剰の30%までです。両替商は引き受けません。

利率は発行時に1つ決まり、公定歩合に0.5%と「借入残高÷(年間税収見込×60%)×2%」を上乗せします(上乗せには上限があります)。画像の例では、最初の国債は年3.5%で発行され、1年分の利息350が元利払いに加わりました。残高が増えたので、次に発行する国債の利率は5.00%に上がっています。借りるほど次の借金が高くつく仕組みです。

期日に利息や元本を払いきれない契約は延滞として日数を数え、延滞中は新しく発行できません。予算画面の「自動調達・借換え」を許可している間は、満期の元本を払いきれない日に5年の国債で借り換え、月初に国庫の現金が必要な額を下回れば不足分を5年の国債で調達します。どちらも発行上限と銀行の引受上限の中だけで行います。

国債を持った銀行は、利息を資本に加えます。その分、銀行の口座の現金は減るので、預金者が引き出せるのは銀行の手元にある現金の分までです。残りは預金のまま残り、翌日以降に引き出します。これらは毎日0時の処理の中で動くため、性能の規則に従って、国全体の文書を複製しない形で組み込んでいます。

今回の画像と数字について

画像はすべて開発中のデバッグビルドを検証用に撮影したもので、国債の発行・公定歩合の変更・銀行の建設は、画面の確認のために撮影用の手順で行っています。国名・金額・利率は調整中で、今後変わる可能性があります。

予算の組み方:DEVELOPMENT SNAPSHOT #46 — 1月から始まる予算会議、翌年へ残す余力

税制の経年シミュレーション:DEVELOPMENT SNAPSHOT #65 — 税率を動かす前に5年先を見る:税制政策の健全度と改革プラン

前回の記事:DEVELOPMENT SNAPSHOT #68 — 国の顔ぶれを1つの窓に:人事を内政管理へ統合

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